ラグビーワールドカップ2023に向け、現在、国対抗のテストマッチが行なわれています。
日本代表はここまで6月にウルグアイと2回対戦し、ともに勝利。
7月に入って強豪フランスと対戦し敗北を喫するも次回への期待感を抱かせる闘いぶりを
見せてくれました。
ところで、選手たちが追うラグビーボール。
そこには「GILBERT]という文字が大きく書かれていることに気づいている人多いでしょう。
でも、どういう意味なの? 製造メーカー?
今回は、その「GILBERT」の意味とボールの形が楕円形になった理由。
それがまた面白い逸話となっているので、そのあたりをご紹介したいと思います。
目次
ラグビーボールに記載の”GILBERT”って何?
出典元:https://www.leon.jp/peoples/13099
来年のラグビーワールドカップ・フランス大会へ向け、
現在、行なわれている試運転ともいうべき試合は、
「ラグビーテストマッチ2022 インターナショナルシリーズ」と銘打たれています。
日本代表は、6月のウルグアイ戦に続き、7月にはフランスと2度対戦。
7月2日(豊田スタジアム)は、23 – 42
7月9日(国立競技場)は、15 – 20 と敗れはしましたが、トライを許してはすぐ取り返し、
後半では終了間際、途中出場のテビタ・タタフ選手がフランスの激しいブロックを押し返してトライ!
しかし、ビデオ判定(TMO:テレビジョン・マッチ・オフィシャル)で
ボールが手からこぼれ、地につけていないということでノートライ判定。
そのままリードしていたフランスが逃げ切りました。
このトライが決まっていれば、コンバージョンキックもほぼ中央の位置からとなったので
強豪国フランスから歴史的初勝利となるはずだっただけに悔しい一戦となりました。
さて、
その選手たちが追うラグビーボールですが、お気づきでしょう。
「GILBERT」と大きく書かれた文字。
この「GILBERT」とは何のこと?
そう思ったことありませんか?
「GILBERT」は、ラグビーボールの製造業者名であり、人の名前です。
1823年、ラグビーというスポーツが始まった当初は、丸いボールだったようですが、
丸いと抱えて走りにくいということで、ラグビーが盛んなイギリス校の近所にあった
靴屋の主・ウィリアム・ギルバート氏に軽くて持って走りやすいボールの製造をお願い
したそうです。
では、そんな依頼を受けたギルバート氏は、
なぜ、前代未聞とも言っていい楕円形の形をしたボールを作ったのでしょう。
それは面白い発想から生まれました。
楕円形になった面白理由と日本代表の今後も
球技のなかでも「ボールを持った格闘技」と言われるラグビー。
その誕生の由来は、
1823年イギリスでのある球技の試合で、ウィリアム・ウェッブ・エリスという少年が、
ボールを持って走り出したことが発祥とされています。
その球技とは、フットボール。
「フットボール」というと「サッカー」のことを指しますが、
当時は「フットボール」=「サッカー」ではなく、フットボールは手と足を使ってプレーする球技だったようです。
また、このときのフットボールは、ルールが統一されておらず、学校によってルールが違っていたようで、これがエリス少年の走った行動に繋がったとも言われています。
そんなエリス少年が抱えたボール。
当時は丸い形をしていましたが、新たなボールの開発が靴職人のウィリアム・ギルバート氏に託されました。
ウィリアム氏は、試行錯誤を重ねた結果、
なんと、豚の膀胱に空気を入れて膨らまし、そこに牛の皮を張り合わせたというのです。
豚の膀胱は細長いため、空気を入れて膨らませると楕円に近い形になったということです。
出典元:http://duckbill21.blog75.fc2.com/
その結果、
ボールを両手で持ったら全力疾走などできないが、軽くて脇に抱えることができるので、
思いっきり走ることができる。
また、楕円形なので、持ちやすくパスもしやすいし、
さらには、地面に落ちたらどの方向へバウンドし転がっていくかわからない。
飛んできたボールをキャッチするとき落としてしまうことも・・・。
他のスポーツにない面白く画期的なボールが完成したといっていいでしょう。
動物の臓器がヒントになって出来上がったとは意外です。
しかし、
なぜ、ウィリアム氏は豚の膀胱に気がついたのか?
その辺は不明ですが、もしかしたら、ソーセージの腸詰めを思いついたのかもしれませんね。
出典元:https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2022/
さて、日本代表の今後のテストマッチですが、こちらのような日程となっています。
11月12日 vs イングランド (イギリス・ロンドン)
11月20日 vs フランス (フランス・トゥールーズ)
敵地での試合となりますが、
相手国の環境に慣れるという点ではいいかもしれません。
そして、
ラグビーワールドカップ2023
日本の試合日程(予選)はこちらです。
9月10日 vs アメリカ or チリ (7/16決定)
9月17日 vs イングランド
9月28日 vs サモア
10月8日 vs アルゼンチン
テストマッチで得た教訓をしっかり身にまとい、
さらにパワーアップすることを期待します。
出典元:https://kumanichi.com/articles/719466
こちらの記事では、
日本代表の新キッカー、李承信選手について書いています。
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ラグビー日本代表、2023W杯へ決起!新キッカー李承信はどんな人?出身地、国籍は?
まとめ
今回はラグビーボールについて書いてみましたが、いかがでしたか。
ワールドカップ・フランス大会まで1年。
前回大会は予選全勝でベスト8入りしました。
願いはもちろん優勝ですが、まずは、前回以上の成績ベスト4に入れるよう、
ケガをせず頑張ってほしいと思います。