世界陸上2022が開催されています。
場所は、アメリカ合衆国・オレゴン州ユージーンのヘイワード・フィールド。
期間は、7月15日から24日までで今回は迎えて18回目です。
テレビでもMCはお馴染みの織田裕二と中井美穂が務め、TBS系列でライヴ中継されています。競技では、数多い種目のなかでも一番の注目は、やはり男子100mではないでしょうか。
今年は嬉しいことに、サニブラウン アブデルハキーム選手が日本人で初めて決勝に進出。
日本陸上史にその名を刻みました。
そのサニブラウン選手、8年前15歳のときの100m映像がありました。
そのときのタイムは?
また、早く走るには体重は何キロくらいがベスト? 最も鍛えるべき筋肉はどこ?
そんな情報を今回はお届けします。
目次
サニブラウン8年前15歳の100m動画!
サニブラウン選手の両親は、父親がガーナ人、母親が日本人です。
父親は、サッカーの経験があり、
母親は、100mとハードルで全国高等学校総合体育大会陸上競技大会に出場した経歴を持つ
アスリート一家です。
サニブラウン選手も子供の頃はサッカーに取り組んでいたようですが、
小学校3年生のときに、母親からの薦めで陸上競技を始めたそうです。
それでは早速、観ていただきましょう。
2014年に長崎で開催された「第69回国民体育大会」での100m決勝です。
短距離走での適正体重と最も鍛えるべき筋肉は?
動画、いかがでしたか。
このときまだ15歳の少年ですが、身長がズバ抜けて高いので少年という感じはしませんね。
タイムは、10秒45でした。
こちらが、サニブラウン選手のプロフィールです。
【名前】 サニブラウン アブデルハキーム 【生年月日】 1999年3月6日 【出身地】 福岡県北九州市 【身長 / 体重】 190㎝ / 83kg 【血液型】 O型 【最終学歴】 フロリダ大学 |
日本人選手の100m、9秒台というと、
桐生選手が、2017年9月9日、第86回天皇賜盃日本学生陸上競技対校選手権大会(@福井)で
9秒98をマークしましたが、その2年後にサニブラウン選手が、NCAA屋外陸上競技選手権大会
(テキサス州オースティン)で9秒97を記録しました。
その後の福岡で行なわれた日本選手権でも桐生選手らを抑えて優勝。
日本の短距離走の第一人者に躍り出ました。
そして、迎えた2022年世界陸上。
サニブラウン選手は、100m予選で9秒98をマークし、悲願の決勝進出を果たします。
その決勝では、10秒06の第7位。
リレーではなく個人走での決勝トラックに立った彼の姿に日本中が沸きました。
出典元:https://www3.nhk.or.jp/news/
ところで、
短距離選手の体格を見ると、ユニフォームの上からとはいえ、
背丈が高い人、普通の人、筋肉質の人、そうでない人、いろいろな選手がいますが、
どのような体格が、どのくらいの体重が短距離に向いているのか。
そのようなこと思ったことないですか?
サニブラウン選手の体格は、身長 190㎝、体重は 83㎏
彼の体重は、ボクシングの階級でいうと、ライトヘビーを飛び越えたクルーザー級です。
そんな重い体重を背負って、何故、速く走れるのか!
出典元:https://the-ans.jp/analysis/163404/
実は、その短距離走に適した体重を算出する式があります。
こちらです。
身長 - 110~115 = 短距離選手の適正体重
この式に彼の数字を当てはめてみると、
190 – 110~115 = 80~75
一番少ない指数で 80㎏
彼の体重 83kg は範囲内に収まっておらず若干大きくなっていますが、
やはり、脚力でしょう。
あのウサイン・ボルト(ジャマイカ)のケースだと、
身長 196㎝、体重は 94㎏
式に当てはめると、
196 – 110~115 = 86~81
ボルトの場合、体重は完全にヘビー級です。
式の算出値よりも約10㎏多いけれど、それでも 9秒58 という驚異的なタイムを出せるのは
脚の筋力が強靭だからだと思います。
その脚の筋肉、いや、全身の筋肉が走りには必要ですが、
下半身の筋肉をとってみても様々な筋肉がありますね。
そのなかで、短距離走に最も鍛えることが必要とされる筋肉ってどこなのでしょう。
それは、腸腰筋((ちょうようきん)です。
あ別名、深腹筋(しんふっきん) とも言われます。
腸腰筋とは、
上半身と下半身をつなぐ筋肉。
背骨の腰の辺りから始まる“大腰筋”と骨盤の内側の上部から始まる“腸骨筋”が組み合わさっており、骨盤を通り抜けて太ももの内側についています。
主に、太ももを引き上げるために使われます。
ボルトもサニブラウンもここの筋肉が発達しているのでしょう。
出典元:https://melos.media/children/38405/
では、腸腰筋はどのように鍛えたらいいのでしょうか。
それには、坂道ダッシュや2段(3段)飛ばしでの階段のぼりがオススメだといいます。
このときの走り方のコツは、前傾姿勢を取り続けること。
2段(3段)飛ばしでの階段のぼり、子供の頃よくやっていませんでしたか?
私はやっていました。
さらに、このトレーニングでは、
短時間内にすばやく足を上げ下げすることで、筋肉の伸張反射が高まり、
お尻や太腿、ふくらはぎなど下半身にある大きな筋肉群も鍛えられます。
この階段走り、とくに上りでは、人は重力に逆らってカラダを運ぶため、
この運動は、ウェイトを使った筋トレと同じような筋力強化が図れるのだそうです。
よく野球選手もオフのトレーニングで長い石段走りを取り入れていますが、
上り終わったとき、地べたに選手は倒れ込んでしまいます。
スクワットを何百回もやったのと同じ効果があるのでしょう。
まとめ
世界陸上MCの織田裕二を泣かせたサニブラウン選手の決勝進出。
今まで見られなかった光景を見たときは、ホント感動します。
次回の開催は、来年(2023)、ハンガリー・ブダペストで。
そして、2025年には東京・国立競技場で行なわれます。
ぜひ、そこでも日本人選手の決勝レースが見られることを期待したいと思います。