大相撲、反り技になぜ観客は沸く?宇良よりも勝る人間橋を描く反りの名手が現れた!

大相撲五月場所が東京・両国国技館で始まりました。
コロナ禍のなか、観客を入れての光景が徐々に戻ってきました。
今場所は、先場所初優勝した関脇・若隆景の躍進と先場所休場した横綱・照ノ富士の
復活劇が注目されています。
そのなかで相変わらず小兵力士が活躍すると、場所がより活気づきますね。
宇良や照強、石浦、炎鵬らが大きな力士に勝利すると観客は沸きます。
とくに普段なかなか見ることのない珍技が出たりすると観客は喜びます。
宇良の「居反り」などがそれですね。
そんななか、居反りより高度な反り技ともいえるウルトラ級の決まり手が飛び出しました。
その決まり手は、『たすき反り』
それって、どんな技?
披露した力士は誰?

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大相撲、反り技になぜ観客は沸く?

大相撲五月場所が両国国技館で開催されています。

凶悪ウィルスの新型コロナが発生した2020年には、開催が中止となったり、
開催しても無観客とするなど、これまでのような興行が打てず、
相撲協会は大いに苦しみました。
しかし、コロナ禍は依然続いているものの、その後、観客数に制限をもたせての開催、
そして、今場所はその入場制限が大幅に緩和されて初日を迎えています。
だんだんと大相撲の景気も回復の兆しが見えてきています。

令和四年の五月場所、
その見どころはというと、
先場所ケガのため途中休場した横綱・照ノ富士の復帰ぶりや先場所、新関脇で初優勝した
若隆景の大関へ向けての足固め、御嶽海の大関二場所目など盛りだくさんですが、
小兵力士も相変わらず会場を沸かせています。
幕内では、宇良や照強といった力士が俊敏な動きで熱い声援を浴びていますね。
また、彼らが小兵力士だからこそ出せると言ってもいい珍技が決まると、
会場は大歓声に包まれます。
例えば、宇良が得意とする「居反り」。
自分の背中に相手を乗せてそのまま反転して相手を土俵に叩きつける大技です。
なかなかお目にかかれない技なので、この技が決まると新鮮さとその豪快さで
会場は歓喜の渦と化します。

しかし、
今場所5日目の5月12日、
こんな大技が見られました。
この決まり手は、『たすき反り』という技です。

出典元:https://news.yahoo.co.jp/

もちろん、下になっている力士が仕掛けて決めた技です。
とにかく体勢がスゴイ!

相撲ファンは、このような反り技を見ると喜びますね。
では、何故、反り技に喜ぶのか!
それは、太った体形の力士は身体を反らすことができない!
勝手ながら思っているからでしょう。

相撲技で身体の反らしというと、
昔ながらの大技である土俵際での「うっちゃり」が挙げられると思います。
この「うっちゃり」も身体を反らすようにして相手の力士を土俵の外へ引き込む
荒技ですが、反らすといっても「うっちゃり」を仕掛ける力士の身体の体勢は、
ほとんどスタンディングに近い状態ですね。

また、相撲界からプロレスの世界に身を転じた力士も何人かいますが、
彼らはプロレスの技名でいう「スープレックス」
自分の身体を反らしてブリッジを描き、相手を後方に投げることができません。

しかし、
今回のこの「たすき反り」
仕掛けた力士は、見事なブリッジを描いています。

この全身バネのような小兵力士はいったい誰?

宇良よりも勝る人間橋を描く反りの名手が現れた!

この大技『たすき反り』を決めた力士は、出羽海部屋の山藤(やまとう)。
今場所デビューした「序の口」の18歳力士です。

174㎝、80㎏の小柄な体形から繰り出した『たすき反り』は、
相手の右の差し手を抱えて右脇に首を入れ、右手で相手の右足を内側から持ち上げるように
して体を後ろへ反らして決まった技です

その山藤の動画はないようですが、
かつて、宇良がこの『たすき反り』を決めた動画がありました。
仕切りも含んだ3分24秒の動画ですが、
” 時間 ”となるのは、2分55秒からです。

大相撲初の超珍手「襷反り」を宇良が決めた!!

小が大を喰う珍技。
いいタイミングで決まりました。

このときの宇良も身体を反らしていますが、今回の山藤の反らしのほうが深いですね。
山藤の場合は、背中が土俵とほぼ平行となっています。
見事な人間橋!
まるでプロレスの反り投げ、スープレックスのようです。

この取り組みは「序の口」だったので、
観客はまだ入っていなかったでしょう。
観客が見ていたら、沸きに沸いたに違いありません。

宇良に続く「反りの名手」の誕生と言っていいでしょう。

まとめ

『たすき反り』
繰り返しますが、仕掛けた山藤の身体の体勢がとにかくスゴイです!
足腰がしっかりしていないと出来ない技ですね。

これからどんどん体を大きくして、番付も上げて、観客の前で相撲が取れるように
なってほしいですし、これからもチャンスがあれば、人間橋を描く大技を魅せてほしいと
思います。
きっと人気力士になるでしょう。
期待したいです。

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