箱根V!駒大・大八木監督「お前は男だ!」熱血指導の裏にみるお茶目な一面が楽しい

第97回・東京箱根間往復大学駅伝競走(以下、箱根駅伝)は、
最終10区でドラマが待っていましたね。
ゴールまで残り2㎞という地点で駒澤大学が首位を行く創価大学を逆転!
そのままゴールテープを切り、実に13年ぶり7度目の優勝を飾りました。
その強いランナーを育てたのは、大八木弘明監督
選手の後ろを走る応援カーから飛ばす大八木監督のゲキが
選手の背中をグングン押したと、選手だけでなく監督の熱い叫びも
話題となりました。
まさに熱血指導!
しかし、そんな大八木監督にも厳しさだけではなくお茶目な一面が・・・。

今回は、駒澤大学陸上部の指導者、大八木弘明さんにスポットを当てます。

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箱根V!駒大・大八木監督「お前は男だ!」
熱血指導の裏にみるお茶目な一面が楽しい

出典元:https://www.sankei.com/

お正月の風物詩・箱根駅伝。
97回目を迎える2021年の一戦は、大波乱のレースとなりました。

青山学院の連覇か
安定した底力を持つ東洋大の復活優勝か
ここ数年でチカラを上げてきた東海大の2年ぶりVか

スタート前にそんな声が挙がるなか、
1月2日(土)東京・大手町を弾けるように飛び出した21人のランナー
すると、花の一区から予想外の展開に。(と言ったらトップの大学に失礼ですね)
先頭でタスキをつないだのは、なんと法政大学。
そして、2区では、14位でタスキを受けた東京国際大学、ケニアから来た留学生
Y・ヴィンセントが次々と前を行く選手をごぼう抜き。
なんとトップに躍り出て区間新記録を樹立します。
そして、4区に入ると今度は創価大がトップを奪い、そのまま箱根・芦ノ湖の
ゴールテープを切りました。

創価大学、出場4回目にして初の往路優勝。
2021年の箱根駅伝は、どこが総合優勝するか全く予想がつかなくなりました。

まぁ、駅伝・各区間での展開、順位については、皆さん知っていると思うので、
ここではこのくらいにしておきますね。

本記事のテーマは。駒澤大学の大八木監督。
早速、熱血指導者・大八木弘明さんについて書いていきます。

箱根V!駒大・大八木監督の「お前は男だ!」に
なぜ選手は奮い立つのか

出典元:https://hochi.news/

こちらが、大八木監督の公開されているプロフィールです。

【名前】   大八木弘明(おおやぎ ひろあき)
【生年月日】 1958年7月30日
【出身地】  福島県会津若松市河東町
【職業】   駒澤大学陸上競技部監督、関東学連駅伝対策委員会メンバー
【家族】   妻と2人の娘

駒沢大学陸上部の監督である大八木さんは、もちろん元陸上の選手です。
会津美里町、中学2年のときに校内で開催されたマラソン大会で優勝したことをキッカケに
陸上競技にのめり込むことになります。
中学3年時にはジュニアオリンピックの前身であるジュニア選手権3000mにて
全国5位の実績を残します。
そして、高校に上がり全国インターハイへの出場を目指すも走り過ぎによる疲労骨折と
貧血に悩まされ、出場は叶いませんでした。

駒沢大学、大八木さん自身は経済学部(夜間)2部へ入学。
日中は川崎市役所に勤めながら勉強と陸上の練習に励んだそうです。
そして、1995年4月から母校・駒澤大学の陸上競技部のコーチに、
2002年4月には助監督、2004年4月に監督に就任しています。

今回の2021年、第97回大会

往路3位の駒沢大学、復路は1位と2分21秒差でのスタート。
その後、各選手のペースが落ちることはなく、
最終10区では、2位で最終ランナー・石川拓慎選手(3年)に
タスキを渡します。
しかし、前を行く創価大とは3分19秒の差。
大八木監督は、「逆転は無理だろう・・・」と思っていたそうです。
まず、クルマの中から石川選手にかけた言葉は、「区間賞狙いで行け!」と。
しかし、これまで復路でトップを守り続ける創価大との距離は徐々に詰まって
きました。
そして、15㎞過ぎになると創価大の小野寺選手との距離がみるみるうちに縮まり
「これはいける!」と。
大八木監督のゲキにもチカラが入ってきました。

「優勝を狙え!男だろ!」

出典元:https://www.nikkansports.com/

すると、20㎞過ぎ、残り2㎞という地点で苦しいはずの石川選手は
小野寺選手と並ぶと一気に加速。
抜き去るとどんどんその後の距離が開いていきます。
そして、歓喜のゴール!

出典元:https://www.nikkansports.com/

かつて、駒大陸上部が
グラウンドを出て校外で走り込みの練習をしていたとき、
大八木監督は軽トラックに乗って後方から走る選手の調子を見ながら
スピーカー片手に大声で怒鳴っていたといいます。
後方から大八木助監督の声が聞こえたとき、「反射的に身体が動いた」
その当時、指導を受けていた選手は振り返っています。

駅伝で後方から飛ぶ監督のゲキ。
もちろん、駒大だけでなく、どこの大学でもやっていることです。
青山学院の原監督なんかTVカメラがよく捉えてますよね。
しかし、

「お前、男だろ!」
この言葉は、選手の背中を押すと思います。

「男だろ!」と言われると、
自分が走っていてこう言われることをイメージしてみても
「よし、こたえるぞ!」とスイッチが入ると思います。

石川選手が、創価大の小野寺選手を交わしたときは、
「やったよ、やったぁ! お前、男だよ!」と大八木監督は絶叫!
ますます選手にやる気を起こさせるような言葉をかけています。

言葉ですね。
言葉には魔力があるといいます

大八木監督は、選手を自分の子供だと思って指導しているそうです。
まさに選手にとって「親父」なんですね。

学校の教師でも
生徒に勉強を教えることはできても
生徒にやる気を起こさせることのできる教師は少ないです。

大八木監督は、選手のやる気を引き出すのが上手い指導者といえるでしょう。

箱根V!駒大・大八木監督
熱血指導の裏にみるお茶目な一面が楽しい

大八木監督にとって、選手は子供。
親だからわかる?
こんなエピソードがあるそうです。

駒澤大出身の藤田敦史という選手、ご存知の方多いでしょう。
大学時代は、4年連続で箱根駅伝に出場。
社会人になってからは、2000年の福岡国際マラソン、2007年の別府大分毎日マラソンで
優勝するなど長距離ランナーとして輝かしい成績をもつ選手です。
しかし、この藤田選手、高校時代から原因不明の不調に悩まされていたそうなのですが
このとき、大八木監督は、
自身が現役時代に経験している「貧血」を藤田選手が起こしていることを見抜き、
藤田選手に対し他の選手よりもレバーやキクラゲなど鉄分の多い食材を摂らせたことで
回復させたそうです。

出典元:https://www.kininarublog.net/

そんな大八木監督
13年ぶりに駒大を箱根駅伝優勝に導いたことで、
また、選手に飛ばすゲキが注目されたこともあってか
今、メディアから引っ張りだこです。

早朝から夕方まで、日テレ系情報番組「スッキリ」などに出演。
出演といってもコロナの関係でスタジオ入りではなくリモート出演でしたが、
なんと寝坊して時間に間に合わず、慌てて収録場所に向かったとのこと。

また、その収録場所にあるエレベーターに選手たちと乗ったとき、
そのエレベーターはシースルーだったようで外の景色を眺められるも
選手のなかには山登り5区を走った鈴木芽吹(1年)と6区の花崎悠紀(3年)は
高所恐怖症だと・・・。
そんな2人を大八木監督はこう言って笑い飛ばしたそうです。
「それじゃ、モテないぞ!」

まとめ

いかがでしたか。

大八木弘明監督。
厳しいなかにも選手への愛情が伝わってきますね。
来年、4年生はいなくなり、新たな1年生ランナーが入ってくるでしょうから
どのような勢力、戦力になるか、どの大学が勝つのかは誰にもわかりませんが
また「お前は男だ!」と叫んでくれるでしょう。
頑張ってほしいです。

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