「合コンアナリスト」「婚活アナリスト」
世の中には様々な人物の肩書きがありますが、このような肩書きで
今、雑誌やTVの情報番組、バラエティー番組で活躍している女性がいます。
松尾知枝さん
しかし、この松尾さんの生い立ちを調べてみると、悲惨ともいえる壮絶な経験を
されてきています。
その幼少期から学生時代の生活状況とどのようにして自分自身をV字回復に導いたのか
書いてみたいと思います。
目次
松尾知枝、親と暮らせなかった悲惨生活に絶句!
松尾知枝さんは、1980年3月18日生まれ。東京都出身。
知枝さんが幼少期を過ごした家は、古い風呂なしの6畳一間のアパートだったとのこと。
父親の仕事は新聞配達。母親はとくに仕事はしていなかったそうです。
その父親はギャンブル好きで、競輪、パチンコ、麻雀にのめり込み、負けが続いて稼いだ
収入を溶かしてしまったのか、お金を家に入れず、知枝さんの家庭は生活苦が続く・・・。
そんな状況から母親は心のバランスが崩れ、精神的に不安定になっていったと。
母親は、知枝さんが小学生に入る前から病気になってしまい(病名は不明)、6畳一間は
足の踏み場もなくなってしまうくらいゴミ屋敷のようになったしまったといいます。
食事もご飯に醤油をかけて食べていたと。
のちに母親はおかしな宗教に入り込んでしまい、精神面も酷いものになっていき、持って
いる病気も悪くなる一方。
そして、怒ると手をあげることもあり、ときには母が振り回した電気コードが知枝さんの
頭に当たるなど身の危険を感じた知枝さんは、父親が帰ってこないこともあり、たまらず、
靴も履かずにとなりの老夫婦の家に逃げ込んだそうです。
そして、児童相談所の一時避難所に預けられます。
避難所に預けられて2週間後、娘の居場所を知った父親が知枝さんを迎えにきて、一緒に
児童養護施設へ。
しかし、父親は知枝さんを施設を置いたら、そのまま「じゃあね」の一言だけを残して
帰っていったそうです。
そのときの知枝さん、
「ほんの一瞬、目が合ったけど、見送っても父は一度も振り返ることはありませんでした。
不思議と恨みや怒りはなくて、ただ悲しかったですね。」と。
施設での生活は丸8年。高校卒業まで続いたそうです。
松尾知枝、合コンアナリストの逆転人生とは?
知枝さんは、小学5年生から高校3年生まで児童養護施設で育ちます。
そして、大学への進学。
当時、施設の子の進学率は10%に満たなかったそうですが、
知枝さんは頑張って頑張って勉強に励み、東京経済大学へ進学します。
大学時代は奨学金を受けながら、食べてくたために日々アルバイトに明け暮れます。
やっていたバイトは、イベントコンパニオン。
自分の容姿の端麗さを生かして華やかな世界に身を置くことで、人と接する機会を
増やしていったそうです。
さらには、大学在学中の1999年に成田空港の美人コンテスト「エアポートプリンセス」
にも選ばれ、2001年までその任務を遂行します。
そして、日本航空のキャビンアテンダント(CA:客室乗務員)採用試験も受けて合格。
JALのCAとして業務に従事しますが、同時にこの頃から知枝さんの現在の仕事につながる
「合コン」に参加する機会が多くなったといいます。
出典元:https://www.mag2.com/
その「合コン」は
気がついたら企業500社3,000人以上、数でいうと1000回を数えるまでに。
2008年には、ある出版社に出向き、1000回の合コンで得た数々のエピソードを話すうちに
著書出版が決定。
合コンアナリストとして『踊る!さんま御殿』など、テレビ出演も果たすようになったとの
ことです。
親元を離れ高校3年生までいた児童養護施設を出てからは、自分の持ち味を最大限に生かして
光をつかんだのですね。
松尾知枝、合コン1,000回で学んだ
コミュニケーション術
松尾さんは、2008年12月から雑誌『サイゾー』にて、
『水谷舞(当時の芸名)の合コン四季報』の連載がスタート。
これをきっかけに「合コンアナリスト」としてテレビ・雑誌などに出演するように
なります。
ここからは、松尾さんの言う「人との効果的なコミュニケーション術」について
書いていきます。
< 合コンで得た人脈がその後のビジネスに生きている。それは何故? >
松尾さんは、話させ上手だそうです。
聞き上手ではなく、話させ上手。
人は相手から興味や感心を持ってもらうと嬉しいもの。
松尾さんは、合コンの席で、自分が何やってる人間なのか。
自分のことをアピールするよりも相手のことを興味持って聞くことをしており
そこで繋がった人脈が後々に生きてきているという。
飲み会から仕事に繋がったこと結構あるといいます。メディアや書籍など。
また、相手に相談するスタイルで聞く。
「今、私、●●を探しているんですけど、どこかご存知ですか?」
相談すると、相談された側は必然的に優位な立場になる。
あ、オレ、頼られてるんだぁ・・・と。
男性はわりと教えたがる。頼られて悪い気はしないし・・・。
そして、「ありがとうございます。それこそまさに私が求めていた情報です。」と
賛辞を送る。
また、ある人の紹介で仕事が決まったり、紹介された業者と仕事することになった場合、
松尾さんは、紹介者に「決まりました。ありがとうございます。」とメールでも何でも
必ずお礼をしているという。
すると相手は「自分の情報が役に立ったんだ。また相談されたら力になってあげよう。」
と思うようになる。
情報提供してくれた人は、(教えた)あの子、その後どうなったんだろう・・・と
気になるもの。
だから、結果は情報をくれた人に伝えるべきだということです。
< 相手との会話に望むとき、自分の中でベースとしているモノはある? >
ある。
それは、相手にスポットライトを当てて輝かせることだという。
松尾さんは合コンを1000回やってきたなかで、合コンコラムを書かなければならなかった
ということで、ネタを仕入れに合コンに行っていたと。
なので、ただ飲んで食べて帰るだけではなく、必ず相手から面白いエピソードを引き出して
帰るようにしていたそうです。
そのためには、尋問っぽくなってはダメ。
相手に本音をしゃべってもらうには心地よくしゃべってもらったほうがよい。
たとえ相手の人が口下手でなかなかしゃべらなそうな人に見えても、「きっとこの人には
面白いネタがあるに違いない!」と肯定的にその人をイメージしながら質問していくと、
面白い話が出てくるという。
そして、その人からは「自分のことを尊重してくれているんだ。嬉しい! じゃぁ、もっと
話そう。この人のためにカになってあげよう。」と思われるようになる。
好き嫌いとかのフィルターではなく、絶対、この人から面白いネタを持って帰るぞ!という
意識でやっていたら、それが今は習慣化されてしまったそうです。
「いや、別にそんなの当たり前ですけどね。」
「いやいや、当たり前じゃないですよ、もっと聞かせてください。」と目を輝かせたらいい。
一方、ビジネスだったら相手はお客様。
合コンでなくとも内容は同じ。
お客様に興味をもってスポットライトを当てる。
コミュニケーションは、「恐怖心」より『好奇心』
婚活だと「私、傷つきたくないんです。」という人がいるが、
それは恐怖心を持っているから。
それは、相手のことを見てなくて、自分のことばかり見ている状態だから恐怖心になって
しまう。
恐怖心を破るには、
相手に興味や感心を持って
「この人の素敵なところはどこだろう。」
「この人の面白いところはどこだろう。」と
相手に意識を持っていけば、自分の恐怖心や羞恥心は減っていく。
出典元:https://fumikoda.jp/blogs/fumikoda-woman/
ビジネスも婚活も合コンも根本は一緒。
なぜなら、
恋愛は(女性なら)男性という相手がいる。
ビジネスであれば、お客様という相手がいる。
どちらも対人関係でコミュニケーションだということ。
だから、恋愛コミュニケーションを学んでいたら、ビジネスも上手くいくし、
ビジネスが上手くいっている人は、恋愛も上手くいくはず。
コミュニケーションのベースは一緒。
相手を輝かせて相手を気分よくしたら、
ビジネスだったら、相手はお金を払うでしょう。
恋愛だったら、次もまた会おうね!となる。
コミュニケーションはすべて対等、フラットである。
地位や役職、年齢、経験など違えど、どちらかが「勝つ」「負ける」というような
意識を持ってしまうと、どこかでコミュニケーションがギスギスしてしまうし、
息苦しくなる。
相手から学ぶことがあるという視点を持つと上手くいくのだそうです。
まとめ
いかがでしたか。
こんな容姿端麗な松尾さんに、とてもここで書いたような悲惨な幼少期・学生時代が
あったなんて信じられませんね。
松尾さんは、2010年に人材コンサルティング会社「株式会社インプレシャス」を起業し
代表取締役社長となります。
そして現在は、恋愛セミナー・婚活パーティー・プレミア合コンセッティングなどを
手がけているのだそうです。
普通の子が経験していないことを体験したことが、大きなジャンピングボードとなって
今の活躍に繋がっているのでしょう。
これからも頑張ってほしいです。