あなたは、一度に2つの世界遺産を見たことありますか?
もし、そんな光景を見れる場所があるとしたら知りたいと思いませんか?
あるんです。
静岡県の伊豆の国市に!
その場所、ご紹介します。
目次
伊豆・韮山反射炉、ここは一度に
2つの世界遺産を見れる日本でただ1つの場所だ!
・大砲と大峰のコラボ!
一度に2つの世界遺産が望める場所は、
静岡県伊豆の国市にある『韮山反射炉』です。
反射炉とは、金属を溶かし大砲などを鋳造するための溶解炉のこと。
詳しくは後述しますが、
160年前の江戸時代、日本の開国を求めてやってきた外国船が大砲を積んでいたことで
日本も大砲を製造することに。
そのために造られたこの鉄の溶解炉は、実際に稼働した反射炉として国内で唯一現存
するものとして、2009年に世界遺産として登録されました。
その韮山反射炉ですが、
公園の敷地内には、茶畑があります。
静岡といえば、お茶の産地ですね。土産物店の横にある坂を少し上がっていくと
茶摘み体験もできる緑の葉のじゅうたんが広がっています。
その茶畑の小道のところに展望デッキがあるのですが、
そのデッキからの眺めが、コチラ!
韮山反射炉と富士山のコラボ
一度に2つの世界遺産が望めます。
こんな光景が見れるのは、日本中探してもココだけです。
・韮山反射炉で造られた大砲の行き先は、あのデートスポット!
ペリーの黒船来航。
小学校の社会の教科書に必ず出てくる有名な歴史上の人物・ペリー提督率いる黒船が、
幕末の日本、今でいう神奈川県の浦賀沖に来航。
その船が大砲を積んでいたことから、日本も再度の黒船来航に備えて大砲を製造する
こととなります。
そのための反射炉製造ですが、
江川太郎左衛門という静岡・韮山の代官が、幕府に進言し、
大砲を作るための鉄の溶解炉を築き上げ、
1857年(安政4年)に完成させました。
反射炉と呼ばれるのは、
内部の溶解室の天井部分が浅いドーム形となっており、そこに炎や熱を反射させて
銑鉄(砂鉄や鉄鉱石から作った粗製の鉄鉄)に集中させて溶かし、優良な鉄を生産
するという構造となっているようで、このように、反射させる仕組みから反射炉と
呼ばれたとのことです。
そして、
この韮山反射炉で造り上げられた大砲は、品川沖に築いた「砲台場」に据えられました。
この「砲台場」は、現在の『お台場』です。
「砲台場」は、幕府の施設に敬意を払って「御」がつけられ「お砲台場」と呼ばれました。
これが略されて「お台場」という地名になったわけです。
「台場」とは「砲台を置く場所」という意味だったのです。
この「台場」は、幕府が1年以上をかけて第一から第七まで製造するも
それらの砲台は結局一度も使われることがありませんでした。
現在は、第三台場と第六台場が残されており、直接行くことができるのは第三台場のみ。
これが現在の「台場公園」です。
話を韮山反射炉に戻します。
反射炉の外側の壁には鉄格子が見られますが、
これは、外側に貼られた煉瓦が長い年月とともに一部が剥がれてきたということで、
昭和32年に張られました。
反射炉内部の煉瓦には、1700度の熱に耐えられる伊豆・河津町の煉瓦を使っています。
韮山反射炉は、炉体と煙突が完全な形で現存している日本で唯一の反射炉です。
反射炉のエリアは、フェンスで囲まれており、
外から無料で眺めることはできてもエリア内に入って反射炉を間近で見たり
触れたりするには入場料がかかります。
入場は、まず資料館から。
館内には反射炉の歴史などが掲げられており、映像による解説もあります。
この後、ガイドさんが反射炉まで案内してくれ、反射炉が作られた理由など
その歴史について詳しく説明してくれます。
ここの施設は、広い駐車場に資料館が平屋建てなのでとても開放感があります。
そして、緑にあふれ、川も流れている気持ちのいい場所です。
川にかかる短い橋を渡るとお土産ショップとレストランがあります。
また、そこから少し上を見上げると緑の茶畑が広がっているので、
静岡に来ていることをあらためて実感できます。
~ 韮山反射炉 ~
【見学時間】4月~9月:9:00~17:00、 10月~翌年3月:9:00~16:30
【入場料】 大人500円(2020年7月現在)
【駐車場】 普通車65台ほど。無料です。
まとめ
いかがでしたか。
韮山反射炉の施設は、とても気持ちのいい空間です。
今はまだ新型コロナウィルス・第二波の影響で、全国の感染者は、
東京をはじめ増え続けているので、なかなか遠出することが難しい状況ですが
安全が確認されたら、出かけてみてください。